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高回転は焼付きが怖いんだよね~

リン酸塩処理について

サンポール処理の後は、何らかの防錆の為の表面処理を行わなければならない。
今回サビ取りを行うのに辺り、リン酸塩処理について調べたので、その備忘録。

リン酸塩処理は、化成処理の一つで
リン酸塩の溶液により、金属の表面に化学的にリン酸塩皮膜を生成させる表面処理の方法。
また、リン酸塩処理は、その用途により数種類の方法が存在する。

大御所? パーカー豆知識より
http://www.parker.co.jp/mamemame/mame_r.shtml

市販されているサビ取り剤で、防錆効果を謳った物の中にリン酸を用いた物が多いのは、このリン酸塩皮膜の効果を狙った物と思われる。
ただ、防錆効果に関しては、リン酸亜鉛処理がもっとも効果的?のようだ。
市販の物は大概の場合、成分表の表示が適当なので、サビ取り後の表面処理がどのような物になるのかが解らないが
処理後、表面の色を確認すれば多少は判断できる?らしい。

何となく?だが、リン酸系の市販サビ取り剤は、防錆効果はリン酸鉄処理に近いもののような気がする…
リン酸鉄処理の防錆効果は、何もしないよりはマシ、と言う程度のものようだ。


よって…
サンポール処理の後、何もしないと、あっという間にサビサビになるのは目に見えているので
処理後は、防錆効果を期待して、リン酸亜鉛処理を行う事にする。

イメージ 1早速、亜鉛を確保する為に、マンガン乾電池を分解。
一つ目のマンガン電池は、古過ぎた?のか亜鉛の部分が酸化で既にボロボロになっていた…

イメージ 2亜鉛板、2枚の取り出しに成功!

イメージ 3取り出した亜鉛板2枚を、家に在った→これに投入。
数分後確認すると、溶けているようで、泡が出ている。
この泡は、水素ガスなので要換気!だ。
蓋を閉めて置いたので、容器がパンパンになって来た。
キャップを緩めていくと、ポン! と、中蓋の上がる音が…
この後は、屋外に出し放置する事にした。

追記:乾電池の分解についての注意

イメージ 4今回分解したのはマンガン電池です。
アルカリ電池など、他のタイプの電池を分解するのは危険なのでやめましょう!
マンガン電池の場合でも、二酸化マンガンが体に付着しないように注意が必要です。
乾電池の分解については、ネットでも方法が紹介されていますが、亜鉛版の分離取出し工程では、マンガンを欠き出すのではなく、亜鉛缶の丸い部分にカッターで縦に切れ目を入れ、イメージ的には、コンビーフを開ける時のように、セパレーターから剥くように剥がして行くと、安全に分離出来ます。
亜鉛缶の状態からだと、亜鉛版とマイナス極側の底の丸い部分を切り離す形になります。