AIRCOOLED/RD

高回転は焼付きが怖いんだよね~

ある意味・・・トラウマ・・・

現在の角タンクを購入後、当時のエンジンで使用されていた、クランクケース下側、クランクベアリング右側はめあい部の画像です。

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0.3ミリ程の段差が確認出来てます。
ベアリング回り止めのノックピンは、もげて無くなっていました。
この状態で乗車すると、エンブレ時にクランクが上下に動いて凄い振動が出ます。
クラッチハウジングのがたが原因と思ってましたが、これが原因でした…
当然クランクケース交換になります。

当時はクラブミーティング初参加に向け、OHをしていた時期でしたが、早々オークションにRDのクランクケースが出品される筈もありません。
私は、今回も参加を断念なのか?と、思い始めていましたが、掲示板でこの事について書込みを行った所、RDサーバイブのメンバーから未使用のケースを譲ってもらう事が出来、無事ミーティングに参加出来ました。
まあ、そんな事も、今となっては良い思い出ですが…
この時も殆んど寝ないで徹夜でエンジンを組み上げ、1日仕事をして、夕方から浜松へ向け遅れて参加でした…
今となっては創造も?付かない程の、強行軍でした(爆)

現在のRDは、ドイツ帰りの欧州仕様です。
若しかすると?アウトバーンで常時高回転を使うような、かなり無理な使い方をされていた可能性もあります。
エンジンは既にOHされた形跡が在ったので、元の持ち主がドイツで整備をしたのかもしれません。

↑このクランクベアリングの件に関しては、当時クランクケースを開けた直後
ケース合わせ面に残る液体ガスケットの広がり具合と
合わせ面脇からはみ出しているガスケットの箇所数とその量の多さから言って
液体ガスケットの厚塗りが原因だったのではと思いました。
使用されていた液体ガスケット自体も流動性の悪い不適切な物が使用されていた感じです…
このエンジン、何かとアバウト?な整備がされていました。
左右サイズの違うオーバーサイズピストンが組まれていたり…
要するに…寄せ集めで組まれたエンジンだったのでは?と思います。

バイクは安く手に入れる事が出来ても、後々苦労する典型的なパターンでした…
その後、レストアは2年程かかりましたが、私の場合は、それも楽しい作業なので苦にはなりませんでした(笑)

ある意味トラウマの部分もありますが、経験という意味では無駄になりません。