AIRCOOLED/RD

高回転は焼付きが怖いんだよね~

オイルポンプのOH

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今回エンジンを下ろす時、ポンプケース内にオイル漏れの形跡があった事もあるが
オイルポンプのプランジャーが出入りする、ポンプケースカバー側の内径、及び 
アジャストプーリーが回転する、外径の部分が、共に消耗が激しいようだ。
稼動部分のガタが気になって来たので、部品取り用のオイルポンプを使い、消耗部品を交換する事にした。
因みに、オイルポンプのOHは、過去レストア時に、オイルシールの交換のみ行っていた。

当初、内部のウォームギア以外、全て交換も考えたが、この角タンクは逆車だからなのか?
年式的にも、シートがテールカウル付きになった国内の角タンクと違い、オイルポンプ後端にスタータープレートが付いていた。

画像は、DT1S(1969年)用
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普通、オイル交換など、エア抜き作業を行った場合は、オイルポンプからキャブレターまでのオイルホース内は空になっている為、エンジン始動する時には、混合ガソリンを入れて走行し、キャブレターまでオイルが送られるのを待つか?
スロットルを全開にして鬼キックを行い、オイルポンプを稼動させてオイルがキャブレターまで送らた事を確認しなければならない。
だが、このオイルポンプ後端のスタータープレートを回転させると、鬼キックをしなくても簡単にオイルをキャブレターまで送る事が出来る、非常に便利な機能なのである。
ウオームギアの部分にワンウェイクラッチが在り、スタータープレートを逆回転させる事でオイルを圧送する事が出来る。
この機能が付いたタイプのオイルポンプは、国内のRDに関しては、年式的には1977年までか?
(※オイル漏れ防止?コストダウン?廃止された模様・・)

入手時、ポンプケース内が水没していた事もあり、後端のオイルシールを貫通しているシャフト部分が錆びていた為、虫食いがある。
前回のOH時も、オイルシールの磨耗によるオイル漏れを早めるのでは?と考えたが、問題無さそう?なので
この部分は今後も使う事にした。

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今回部品取りに使用したオイルポンプは、RZ用4L1の刻印が入った物を使用した。
ポンプ本体も水没によるアルミの腐食跡があったので交換しようと思ったが、ニップルからパーツクリーナーを吹き貫通をチェックすると、チェックボールが開きっぱなしになっているようで、勢い良くパーツクリーナーが出て来る…
結局、ポンプケース本体、アジャストプーリー、ウオームギア、スタータープレート関連の後端シャフトは、現在の物を引き続き使う事にして、それ以外の部品をOHの上交換する事にする。

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ポンプカバーは、画像の左の物から右の物に交換。
今回、消耗パーツのオイルシールは、消耗状態確認の上、後端(17番)のみ交換した。

オイルポンプ以外に、既存のキックギアのフリクッションが多いようなので、状態の良い他のキックギアをOHの上使用する事にした。
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