AIRCOOLED/RD

高回転は焼付きが怖いんだよね~

ブレーキパッドの交換

先日、帰宅寸前・・ブレーキを掛けると?
久々に「ガリガリ」「ガリガリ」と音が・・

ブレーキパットの状態を確認すると・・
右キャリパーは外側パッドの残厚が約1ミリ?
左も確認すると同じく外側の残厚0ミリ・・・

イメージ 1
鉄分が(苦笑)
イメージ 3
一部バックプレート露出して接触・・・
つまり、音がしていたのは左だった。

イメージ 2
それにしても片減りが酷い・・
内側のパッドが全く減っていない。
これでは内側のパッドが無いのと同じだ・・・
左右のパッドが均等に減っていれば本来2倍使えたのでは?・・

イメージ 4奥が今回の片減りパッドで
手前が今回交換する新品のパッド

ピンスライド式キャリパーの片減りの傾向を調べると
ピストン側(内側)が減リ易いと言う意見が多いらしい?
だが今回減っているのは主に外側の方・・・
構造上ピストンが内側のパッドを押さないとキャリパーがスライドして、外側のパッドをディスク側(内側)に押し当てる事が出来ないと思う?
ピンスライド式キャリパーは制動時、キャリパ全体がタイヤの回転方向に動き
スライドピン側面に圧が掛かり動きを規制していると考えられるが
今回は外側のパッドが極端に減っていたことから
キャリパー全体は内側に移動していた筈で?
スライドピンの固着が原因とは考え難い事になる・・

よって、外側のパッドのみが押される状況を再現するには内側のパッドが何らかの要因によって動きが規制され、外側のパッドのみが摩耗するバランスが崩れた状態が存在していた事になる?
内側のパッドには両端に突起があり、その突起はキャリパーサポート側にある2箇所の溝に嵌め合わさる事で、内側のパッドがスライドする箇所であると同時にパッドがスライドした状態を保持する。

イメージ 7
分解図には表記されていないが、両スライド部分は、ステンレス?を折版した部品をはめ込む形になっており
パッドの突起部が適度にスライドし易いようになっているのだが
無給油状態になりホコリやサビが発生すると固着しやすくなる箇所である。
パッドが自由にスライド出来るように定期的にメンテが必要になる。

今回、このスライド部分に固着していた形跡があった訳だが、それにしても・・
油圧が掛かりピストンが内側のパッドを押し、キャリパー本体が内側に移動して
外側のパッド側面を押し、ディスク表面を圧着、外側のパッドを摩耗させる・・
だが、片減りの遠因が内側パッド保持部の固着が原因の全てとは考え難いと思う?

理屈では外側と内側の押す力は釣り合う筈なのだが?
今回、ピストンの固着が発生しておりロールバック不良により引きずりが発生していた可能性が考えられた?
よって、内側スライド部の固着により相対的に外側のパッドが主に引きずりの状態にあったのではないか?
外側パッドの片減りの原因は想像の域を出ないが、多分この辺りが原因と思う?

今回の結論・・
内側のパッド保持部固着によるスライド不良と、ピストン固着によるロールバック不良の合わせ技が今回の片減りが発生した原因と思われる?・・・
※要するに常時引摺り状態にあった外側パッドが摩耗したということ・・?

イメージ 5
ピストンの動きが悪いので、もみ出しを行った。
何時もの通り、ダストカバーを外し、ピストンを出してはメタルラバーを吹付て
ピストンを回してピストンを戻しては出しを繰り返しては
ピストンを回し、汚れを拭き取るを繰り返す・・
動きが良くなった所でピストンを戻して、揉み出し終了。
今回、ピストン回しにはダストカバー溝の外側をウオーターポンププライヤーで掴んで行ったが
若干傷が付くのでサビによるメッキ剥がれが後々発生する可能性が高い・・
出来れば掴む所はラバー付きの物が好ましい?

内側パッド保持部のクリーニングと薄くグリスを塗り
スライドピン可動部へグリスアップを行った後
ブレーキパッドを交換し組み付けて作業終了。
ブレーキペダルを数海踏み込み、油圧が掛かった事を確認
早速テスト走行すると・・ガリガリ音がする?

イメージ 6
よく見ると、キャリパーがホイールの内側に当たっている・・・
以前、他車のホイールに交換していた事を思い出した。
保管していた元のホイールに戻すと問題なし。
走る毎にパッドの当たりが出て、ブレーキの効き具合も正常に戻って来た。


以後、ブレーキ(キャリパー)のメンテ箇所として
①内側パッドのスライド部の固着
②スライドピンの給脂
③ピストンの固着確認
の3点を重点的にメンテして行こうと思う?

車の整備はどうしても乗りっぱなしの傾向にあって
何時も思うことだが、もう少しメンテしないと、と思う。
なので、多分?次回はオイル交換すると思う?・・