AIRCOOLED/RD

高回転は焼付きが怖いんだよね~

フォークオイルが来た、RD出動!

フォークオイルが到着したとの連絡があったので、引き取りに行って来ました。
もちろんRDで!!
夜間なので少しは、涼しいのでは?と思ったが、蒸し風呂状態だった…(油汗)

道が渋滞で微妙でしたが、閉店ギリギリ間に合いました。

イメージ 1今回入手したフォークオイル、円陣屋至高のABSO-RR!
非常に高いオイルです(激汗)
が、物は試しに買ってみました…
説明によると、粘度指数に当たるものが無く、液体の特製を利用して3段階のショック吸収プロセスが可能とある…??

現在RDのフロントフォークには、レーステック社のカートリッジエミュレーターをインストールしてある。
カートリッジ式で無い、標準的なダンパーロッドタイプのフロントフォークで圧側の減衰を調整する事が出来るようになります。

イメージ 2

カートリッジエミュレーターのセッティングは、減衰スプリングのイニシャルを変化させ、オイルが通るバルブの開弁率を変化させる事で、圧側の減衰を詰めていく作業です。

イメージ 3
インストール時には、ダンパーロッドの圧側オリフィスを拡大加工する事になっている。
これは、圧側オリフィスによる減衰をキャンセルし、圧側減衰をカートリッジエミュレーターの減衰バルブのみで調整する為、エミュレーターのインストール時、最初に行う必須工程になります。
よって、圧側減衰は、基本的にはカートリッジ式と同じく、オイル粘度に依存していないのですが
カートリッジエミュレーターの伸側減衰は、ダンパーロッドのオリフィス通過時のオイル粘度に依存している構造です。
つまり、圧側と伸び側のマッチングに、ある程度制約がある。
そこで、ABSO-RRの液体の特性により、状況で減衰特性が変化?する所に注目した。

ABSO-RRは、フロントフォークのストロ-クスピードにより減衰が変化する?と思うので、当然、圧側のセッティングにも影響すると思うが、カートリッジエミュレーターのセッティングは、基本的に圧側の減衰のみ考えれば良い事になる!?
何と言っても、伸び側のオイル粘度を気にしなくて良いのは非常に良いと思う…(笑)

旨く行けば良いな~


※カートリッジエミュレーターのセッティング時は、基本的に圧側減衰のみを合わせる作業になる。本来、レーシングパーツである為、限られた範囲に於いて機能させるパーツなので、同じ使用状況で、同じ範囲のストロークスピードで使うのが本来の使われ方だと思う。だが、厚側減衰は、ストロークスピードによって変化するので、ある程度の範囲は同一の減衰スプリングで許容することが出来る。ゆっくりなら減衰は弱くなり、早くなれば強くなる。注射器の中身を出す時の事を考えれば解りやすい?かもしれない。この場合、注射器の口の内径がバルブにあたる。この口径が大きくなれば同じストロークスピードでも減衰が弱まることになる。開弁率は、減衰スプリングのバネレートとプリロードの量によって規制する。

※伸び側減衰と圧側減衰との関係(5月頃?追記)
全ては、圧側に減衰が発生する際のピストンスピードによって圧側減衰圧が決まり
次に、圧側でのピストンスピードに応じ、同等の伸び側の減衰圧の立上りが得られる。
ピストンスピードが早まれば、自動的に減衰圧が上昇し、遅くなれば減衰圧も低下する。
よって、カートリッジエミュレーターでは、ピストンスピードにより圧側減衰と伸び側減衰は、圧の発生メカニズムに於いて表裏一体の関係にある。
その際、伸び側減衰厚を最終的に左右するものは、オイル粘度になる。
オイル粘度が使用状況に於いて適切なら、常用するピストンスピードの範囲内で伸び側減衰が不足する事は通常ない事になる。

だが、同じバイクに於いても、その使用状況が違えば常用するピストンスピードも異なる事になり
伸び側減衰の減衰過多、減衰不足になり、同一のオイル粘度内では不都合が発生することが考えられる。
その場合、カートリッジエミュレーターの減衰発生のメカニズムを理解した上で、状況に応じたセティングを行わなければならない。
オイル粘度の見極めが必要になる。
重要な事は、圧側減衰がオイル粘度に依存していない、と言う事なのである。

大雑把に言えば、どのように高価なサスペンションであっても、減衰発生の考え方には、大して違いは無いと思うのである。
違うと言えば?調整機構が充実していて、非常に細かくセティングが出せ
セティング変更が簡単に行えるので、違いも解りやすい?そんなところなのでは無いかと思う。
言うまでもなく、サスペンションを構成する表面処理や、フリクションを低減させる為のアイデアが盛り込まれている等
サスペンションの基本性能に関わる部分が実際に存在する事も事実である。


※カートリッジエミュレーターの圧側減衰をバイクに装着状態で調整可能にするアイデア
カートリッジエミュレーターの圧側減衰は、減衰スプリング調整用のボルト(インチ)により行う。
このボルトを受けているエミュレーター本体側最下部にセルフナットがあるが
本体側にもネジが切ってあるのでセルフナットにより、ダブルナット状態でネジは固定されている事になる。
当初このアイデアは、最下部のセルフナットをハンダ付けで固定し、上部から専用の工具を使い、ボルトを回す事で調整可能となるものだ。
この場合、専用の工具は、ヘキサゴンレンチを長尺化した物を製作し、イニシャルアジャスターの調整部を外した後、上部より差し込み、ボルトを回転させ圧側減衰の調整を行う。よって、トップキャップは外していない。
この専用工具、予想では?30~40センチ程の長さになる可能性がある為、持ち運びを考慮し、2分割構造にするとが望ましい。
カートリッジエミュレーターインストール時からの構想だが、前回も組む時にハンダ付けを行わなかったので、次回フォークを分解した時は、構想を実行したい。そんな事を考えて・・・数年だ・・・
(概念図追加)


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