AIRCOOLED/RD

高回転は焼付きが怖いんだよね~

DC-CDIトラブル回避の方法 (こうすりゃ良かった!)

先日のツーリング先で、点火しなくなってしまった自作DC-CDIだが…

現場でCDIを分解したのは、どちらかと言うと、何が壊れたのかを早く確認したかった!と言うのが理由だった気がします…
分解して基盤を取り出し、壊れた箇所が解ったとしても、テスターや半田ゴテ、交換する部品もない状況では、到底修復する事は出来ない。
少し無理があった…

点火系回路を自作するようになってから、このような状況を想定して、回路が壊れた場合どのようにリカバリーし、無事帰宅することが出来るのか?
それが常に課題になる所でした。

セミトラを自作した時の回避法と言えば、この場合は非常に簡単で
セミトラ本体が壊れた場合は、セミトラの配線をポイント用の配線に繋ぎ変えれば良いだけでした。
これで普通のポイント点火に戻ります。
前もって切り替え用のスオッチを付けて置くのも有効な方法です。
この場合、コンデンサーは配線だけ外して置くだけにして、取り外さず残して置いた方が良いです。
ポイント配線に戻した場合、外していたコンデンサーの配線は、元に戻します。

今回の自作DC-CDIが壊れた場合の回避法についても考えていました。
自作CDIは、正確には2IG-DC-CDIなので、イグニッションコイルが各気筒1個ずつ有り、CDI回路も2気筒分有ます。
今回は、その左側の回路に何らかの不具合が起き、点火出来なくなった訳です…
因みに、ノーマルの2スト・パラレル2気筒のエンジン型式の場合、CDIは点火回路が一つで、180度毎に点火する同時点火が殆どです。
つまり、片方の回路のみを使い同時点火出来れば、このような状況を回避出来ます。

手順としては…
まず、2つあるイグニッションコイルの+側を連結する。
次に、現在180度間隔でジェネレーター上に配置され、点火信号を拾っているピックアップ(ポイント)のプラス側を連結します。
こうすると、今まで1気筒あたり360度毎、各気筒別々だった点火信号を同じ信号線で拾うことになり、180度毎に点火する同時点火のDC-CDIに変更する事が出来ます。
よって、今回の場合も配線を繋ぎ変える事が出来れば、トラブル回避可能なはずでした!
ですが、今回は残念ながら事前の準備が足りず、回避時の手順が整理されていなかった為に、それを現場で実行する事が出来なかった…
これ以外にも問題が存在します。
現在のRDは余分な配線が多く、整理されていない為に非常に解りにくい状況になっています。
本来は要らない、セミトラのイグナイターが未だ存在し、DC-CDIのトリガー回路の一部に割り込んでいたりします(汗)
また、今年の灼熱の現場では、何時もいじっている配線とは言え、冷静にそれを思い出し、頭の中で組み立てる事が出来なかった、と言うのもあります。

あの状況で、これが出来ていたらカッコ良かったんですけど…(苦笑)
まあ、よく冷静になって考えれば出来たのかもしれませんが…
気力が…(笑)

何事も、日頃の準備が大事と言う事になりますね…

今後は、トラブル時を想定して、配線が簡単に繋ぎ変えられるように、コネクターへ工夫を行ったり
実際に同時点火になるか等、テストをして置こうと思う。

その前に、CDIを直さないと行けません…