AIRCOOLED/RD

高回転は焼付きが怖いんだよね~

レストアの日々その4 (回り止めを作る1)

フロントフォークのオーバーホールと言えば?
フロントフォークを分解する時に、問題になる事がありますね~
それは…
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インナーチューブとボトムケースを分離する為に、31番のボルトを抜く必要があるわけですが、運良くこのボルトを抜く事が出来ればよいのですが、殆んどの場合、この13番のダンパーロッドが中で供回りをしてしまい、ボルトを抜くのに苦労する事が多いのではないかと思います。
当時は私も、供回りを起こしボルトを抜く事が出来ないまま、作業の中断を余儀なくされました。
本来であれば、ヤマハの専用工具がサービスマニュアルで確認できる筈のものですが
当時のサービスマニュアルには、供回りの防止の専用工具も、供回りした場合の対処方法などの記述もありません。

つまり…
起こってしまった物は自分で対処しろ!
と言う、何とも大雑把な内容なんです(笑)
まあ、本来プロ用に発行されているもので、素人を対象に書かれていませんから当然なんですが…
でも考えてみれば、当時はこれが普通だったのかもしれません。
今はなんでもマニュアルが存在しますし、インターネットもあります。
何事も、前もって知る事が出来る、良い時代です。
当時は皆、解らない事は解らないなりに自分で考え、大雑把に対応するなんていうのは、普通でした。
でも、それだけ、とんでもない失敗も多かったと思いますけど…


と、いう事で仕方がありませんので、供回り防止の専用工具を自作する事にします。
ですが此処で問題が生じました。
と言うのは、どうしてもダンパーロッドの頭の形が解らないのです。
インターネットで調べても TZR、SR等、現行のモデルか殆んどで、ダンパーロッドの頭の形を特定できません。
この時点で、よく使われている周り止めの形状としては、くさび状の物と六角形の物が確認出来できました。

アウターケースの中を覗いてみまました。
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中が万華鏡の様に光が反射して非常に綺麗です(笑)
凸なのは間違いないですが、どう見ても丸にしか見えず、これでは頭の形が解りません…
実はこの時、ヤフオクで出品されていた、欧州仕様のRD用マニュアルを入手していました。
マニュアルにはダンパーロッドの画像があり、供回り防止の専用工具を自作しろ、と英文の説明もあります。
でも白黒画像が思った以上に不鮮明で、凸形状なのは解りますが、いまいち形が解りません…
これでは意味無しです…

で、痺れを切らした私は、結局こんな物を作ってしまいました(汗)
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外周が丸いのは間違いないのでこの形にしました。
つまり、クサビ形状の逆です。
この外周にガムテープを張って内側に傷が付くのを防止しておきます。
そして、無事ダンパーロッドを外す事が出来て、ダンパーロッド頭部の形状が判明しました。が…
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あ~見事に外周がガリガリになっています(汗)
作業時、供回りしないように、何度も強く押付けてましたので仕方ありません.
結局、頭部は全く予想しない小判型?形状でした…
(続く)