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高回転は焼付きが怖いんだよね~

ツーリングに行ったが・・・ その3  (Rブレーキ、ロックの原因)

< ツーリングに行ったが…その2

リアブレーキがロックしてしまう原因ですが?

マスターシリンダーを分解して見て、その原因が解りました!
呆れました、自分に…(苦笑)

このマスターシリンダー、中古で購入後、オーバーホールしておいた物を今回使用したのですが
そのオーバーホールしたのが5年前…
当時の作業内容なんて当然憶えてません。
それなのに、よく確認しないで組んでしまったんです…
大丈夫だろうと思って。。。

まず、マスターシリンダーの構造ですが

イメージ 1
矢印はリターンポートと言います。
0.5mm程の非常に小さな穴で、メンテを怠るとブレーキフルードが劣化して詰まったりします。
①が通常の状態で、②がブレーキペダルを少し踏んだ状態です。
図を見て頂ければ解るとおり、油圧が掛かるにはピストンが送られて、カップシール(赤い部分)がリターンポートを越える必要があります。
また、油圧が解除されるにはリターンポートの手前までカップシールが戻る必要があります。
この、カップシールからリターンポートまでの距離を、無効ストローク区間と言い、構造上、無効ストロークは0に出来ません。
この無効ストローク、一般的な市販の物で、1.0mm程
最短の物でも、ブレンボのレーシングマスター等で、0.8mmは取られているようです。

ですが…

今回、私のリアマスターは、この無効ストロークが0になっていました(汗)
原因はこれです。
イメージ 3
プッシュロッドを押えるワッシャーです。
イメージ 2

通常は右の状態で凸を上にして組むのが正解です。
これを逆に組んでいた為に、油圧が解除されなくなっていました…
凸の分だけシリンダーが前に送られてしまい
通常の状態でも、カップシールがリターンポートを超えている②の状態になってました。
つまり、油圧は掛かるが解除されない為、仕舞いには後輪がロック、となっていた訳です(汗)
因みにワッシャーは、正常な状態と逆に組んだ状態とでは、計測の結果、約1mm以上の違いがありました。

しばらくすると油圧が抜けるのは、多分?
掛かり過ぎた油圧が、カップシールの淵からリターンポートに油圧が徐々に抜ける事で、油圧解除していたのではないか?と思います。(実際は、リターンポートを完全に塞いでいなかったか?コンマ数ミリ、リターンポートを塞いでいたのでは無いか?と思います)

この日発覚した不都合箇所は、実はこれ以外にも、自作DC-CDIの点火不良などがありました。
渋滞で低速走行の為CDIが過熱、点火が疎らになり、その都度停止してCDIを冷やしてやらなければなりませんでした。
キャブレターも下からトルクもあり概ね良いのですが、プラグを見る限り、左右の調子はどうも合っていないようです。
次の日から、メーター周りの作り変え、フロントフォーク修理とセッティング、ブレーキディスク交換とフィッティングの調整、渋滞により加熱してしまうDC-CDIのクーリング対策、改良後の点火耐久テストを日々続け
ツーリング前日の徹夜作業で、なんとか間に合わせました。
実は、こんな事ばかりやってます(爆)

今回の一件は、教訓として、良い勉強?をした、と思うしかないです…
まあ、ツーリングには間に合ったので、その点では良かった…
と言う事にしようと思う(笑)

まだまだ、修行が足りません・・・(苦笑)