AIRCOOLED/RD

高回転は焼付きが怖いんだよね~

セミトランジスタの製作 その3 (作ってみる)

セミトラの製作記事を書く前に、当時の資料を探して見たらたいした物が無い…
昔の記事を、改めて書くと言うのは、なかなか大変ですね!
忘れている部分もあるので、思い出さなきゃいけなかったり…

常々思ってきた事ですが、行った事を記録にしておく事は非常に重要だと痛感します!
毎日の事なら別だが、偶に行う作業や、一度のみの作業内容の場合、殆どの事は忘れてしまう・・

このブログは、備忘録でもあるので、後々読み返して理解出来るように解りやすく書こうと思う。
その為に、後からの追記や文章表現などは、気が付いた時点でどんどん変えていくのと、
文章作ったり、ブログの方も勉強中なので、時間もかかります・・・

セミトラの製作ですが、RIGHT STUFの管理人光安さんの回路を使わせてもらっています。
細部については、こちらの記事を参照して下さい。

回路自体は簡単なので、配線を間違え無ければ問題なく作る事が出来ると思います。
問題になるとすれば、部品の手配ぐらいでしょうか?
部品は、価格の問題や入手性、廃盤などで同じ物が手に入らない場合があります。
その場合は、使用されている部品のデーターシートを見て、定格(※1)を確認すると良いでしょう。
部品が耐えられる電圧や電流値、などが同等の物なら、代替品として使用する事が出来ます。

セミトラの回路図です。

イメージ 3


RD用で実際に回路を組む事を考え、元の回路図とは少し配線を変えていますが、セミトラの部分は同じ物です。
角タンクを規準にした回路なのでコイルの手前に外部抵抗がありますが
DX、RX、初期型、その他の車両に使う場合は、外部抵抗を除いて考えれば良いだけです。

ポイントは、点火時期のピックアップとしてのみ使用される為、バッテリー電圧の14.5Vは流れず、150mA程が流れるだけなので、メンテナンスフリーとまでは行きませんが、接点の消耗は大幅に抑える事が出来ます。

この回路では、R4(100Ω2W)の抵抗を取り去った後、ポイントをホールセンサー(磁気センサー)に変える事で、セミトランジスタフルトランジスタの回路にすることも可能です。(※2)
部品もそろっているので直ぐにフルトラに出来るのですが、何故か?RDのピックアップは現在もポイントのままです(笑)
回路は、基板などは使わず、空中配線です。
イメージ 1
回路を組んだ状態です。
略、回路図のまま折りたたんだ感じです。
アースは、FETを止めているネジを通し、アルミのケースからフレームへと流れています。
部品を組む時に気をつける事ですが、トランジスタ、FET、コンデンサー等は足に向きがありますので、繋ぎ間違えをしないようにする事と、半田付けを確実に行い接触不良を防ぐ事です。
テスターで確認すると良いでしょう。
イメージ 2
この後、シリコンコーキングで隠蔽して完成です。
ポイントがFETに変わり遮断が確実となった事で低速の安定性が飛躍的に向上します。
RDのサービスマニュアルでは、アイドリングを1200回転に合わせる事になっていますが、通常この回転数でアイドリングさせる事はまず不可能で、1500~2000回転以上に合わせている人が多いのではないでしょうか?
それがセミトラにすると、1000回転でも安定してアイドリングさせる事が出来ます。
走ってみると、低速の力強くなった事が更に実感出来るでしょう。

下の回路は、イグニッションコイルへの給電効率を上げる為にリレーを追加し、セミトランジスター+イグニッションリレーとしたものです。
普通は、バッテリーからメインスイッチを通って・・・と、長~い経路を通ってコイルへ給電されている為、電圧降下が起こり数ボルトのロスが発生します。

イメージ 4


点火系の効率を上げるには、配線を短くする事です。
回路等は結果的にノイズにも強くなります。
この考えを追求していくと、バッテリー点火は現在のダイレクトイグニッションになるわけです。

実装後の画像を探したのですが見つかりませんでした・・・
あれば、後日アップしたいと思います。

後日のテスト走行では、当初問題も無く快調に走行していたのですが、途中から接触不良に見舞われるようになり、出先で何キロもRDを押す破目になりました・・・
こんな時は、セミトラからポイントに配線を戻す事で走行が可能になるのですが
こんな時に限ってタンクを外す為の、ナットを外すスパナを忘れてしましました (汗)
何キロもRDを押してGSで工具を借りようとしましたが、その都度何回も断られました(怒)
現在のガソリンスタンドは、フランチャイズが多く、店にいる店員は皆バイトです。
規約て工具は貸せない事になっているそうです・・・
途中の中古車屋でも断られ、すでに時間は8時を回り、見つけたホームセンターは閉店
もう回りは、真っ暗です・・・
この時点で、かなり限界です!
何軒目かのGSで、高齢者のバイトに無理を言って、やっとスパナを借りる事が出来ました。
配線をポイントに戻すと、あっけなくにエンジンは掛かり、帰路に付く事が出来ました。

以後、タンクのナットを初め、いろいろな箇所に蝶ナットを多用しています(苦笑)

でも・・・

止まってるって事に関しては、今もあまり変わってないかも?(爆)

※1:部品選定時は、定格(耐圧)に十分注意の事。
※2:初期型から角タンクまでのジェネレーターは磁気を発生させるフィールドコイルを持ち常にスイッチングをさせている為、残念ながらホールセンサーでの安定動作は困難と判断しました。